オーストラリア生活の2年目が獲得できるか否かがかかっているニューライフが、いよいよ始まります。
農家で働くなんて人生初めてですし、証明書が貰えるかも分からない状況でした。
念のため、仕事が出来ない期間があるかもしれないということも考え、残り4ヶ月の時点で出発しました。
お世話になったバンダバーグのバックパッカー
East Bandy
こちら
お仕事紹介付きバックパッカー
ワーキングホリデーの延長を希望している人は少なくないようで、郊外へ行くと、
お仕事を紹介してくれるバックパッカー (以降バッパーと省略) がいくつかあります。
常時10種類くらいのお仕事があり、時給などもバラバラ。
仕事希望者は、バッパーの担当者に伝えると、仕事が振り分けられます。
自分が振り分けられた仕事の詳細をチェックし、毎朝それぞれの集合時間に集まり、
それぞれの農家まで送り迎えをしてくれるのです。
なんと効率的なシステム!!
当時、募集していた仕事というと、
・ミニトマトの収穫
・レモンの収穫
・レモン箱詰め作業
・レタス植え
・パプリカの収穫
などです。
初めての人種差別
部屋は女子の4人部屋で、シャワールームは男女兼用。
今考えると、よくあの環境で生活していたなぁ。。と思いますが、順応性が高いようで、
当時はその生活が普通になっていました。
毎朝、お弁当持参。
どうでもいい格好をしてそれぞれ振り分けられた仕事に分かれ、バスに乗り込み、農家へ向かいます。
勤務時間は、大体8時から3時or4時くらい、仕事内容によって変わってきます。
1日の仕事が終わると、バスのお迎えが来るので、みんな泥だらけになって帰ります。
数日経って、あることに気付きました。
一番キツくてお給料の低い、ミニトマトは、日本人や韓国人しかいないのに対し、
工場内の比較的楽で、お給料の高い仕事は、ほぼヨーロピアンなのです。
これは誰が見ても差別。
何人かの日本人とこの件について話しました。(この時は日本語で。。)
みんな、口を揃えて言っていたのは、状況は分かっているけど、農家で働いた証明が貰えればそれでいいと。
お給料やキツい作業は我慢できると。
What?!
これは、考え方の違いなのでしょうか?
同じ証明を貰うにも、お給料も大事だし、お給料低いのに仕事が一番ツラいなんて我慢できません。
しかも人種差別されての、この状況ですから、なおさらです。
英語での訴え
早速、仕事振り分け担当の、地元のオーストラリア人に現状を聴きに行きました。
どうして、ミニトマトの収穫はアジア人、レモンパッキングはヨーロピアンばかりなのか。
あたふたしながら、言い訳を並べて、全く納得できません。。
それって差別ですよ、と伝えました。
ミニトマトは、私も経験済みで、1日中腰をかがめての低い体勢、一粒がちっちゃいので、
1つのバケツをいっぱいにするのにも時間がかかり、やってる感がないのです。。
数日後の仕事の切り替わりのタイミングで、私の配属が変わりました。。
なんと、レモンの箱詰めに。
正直、私の気持ちが伝わったんだという喜びもありましたが、
レモン箱詰め担当でアジア人は私だけ。。。何だか、歯痒い気持ちの方が大きかったです。
理想は、みんな平等になる事でしたが、私1人の声だけでは、どうにもなりません。
ただ、声を上げることの重要性を大きく感じることができました。
不十分な英語ででも、間違っていることは、相手に伝えるべきだと思いました。
言語ではないです、気持ちがあれば伝わるものなんです。
この2年間のオーストラリア生活での大きな学びでした。
仕事を求めての移動
そうこう言っているうちに、お仕事自体が少し減り、平日のお休みがちらほらと出てくる様になってきました。
3ヶ月分の証明が貰えなくなるかもという危機感に迫られていたときに、
有力な情報が流れてきました。
メルボルンの奥地で葡萄の枝を伐採する仕事がある。と。。。
確かな情報かどうかなんて調べても分からないし、もう行くっきゃない!
今考えると恐ろしいですが、ホテルの予約もせずにメルボルンへ飛びました。
記憶は確かではありませんが、飛行機と夜行バスでの移動だったと思います。
メルボルンで1泊し、更に移動。。。しかし、
夕方の7時くらいに着いたのですが、全く泊まる場所が見つかりません。。。
電話するバッパー全て、満室ばかり。
遂に人生初めての野宿を体験する日が来たかと、諦めかけていました。
そんな中、ダメもとで最後に電話した場所で、6人部屋の最後の1つのベッドが空いているとのことー!
どうにか、野宿は免れました笑
おデブまっしぐら
次の日。
そこから更に移動し、ワイナリーで有名なヤラバレーという地域へ。
キャンピングカーに女子3人で寝泊まりしながら、早朝スタートの葡萄の枝切りの仕事が始まりました。
広大な葡萄畑に放たれて、寒い中、大きな枝ばさみを使う、ハードな仕事でした。
仕事中に、生きたカンガルーに遭遇する事もあれば、死んだカンガルーにも遭遇しました。
こんな大自然の中なので、楽しみは食べる事くらいしかありません。
当時は、同じ場所で寝泊まりし、一緒に働いていた仲間が30人ほどいました。
各国の料理を振る舞いあったりしながら、運動もせずに毎日お腹いっぱい食べました。
さらっと申し上げますと、1年目で、この3ヶ月間は特に、好きなものを好きなだけ食べ続けて、約10kgほど太っておりました。
びっくり行天。
約1ヶ月の葡萄の農園での仕事も無事に終了。
3ヶ月間農家で働いた証明も無事に取得し、無事にシドニーに戻ってきました。
続きは、オーストラリア生活(最後に)で。